性善説
臨床試験やSTAP論文等で我が国の医・生命科学の信頼性を損なう事例が起きた。
このような例があると再発防止のための煩雑な手続きが必要になり、本来の研究にも支障が出てくる。
性善説に基づいた研究、論文発表という仕組みが破綻し、不正を前提とした対応が必要となると、コストも嵩むことになる。
富裕層の住む地区を塀で囲うゲートシティは日本でも散見されるが、アメリカでは税金が貧困層に使われることを嫌い、富裕層のみで分離した自治体の例がテレビで紹介されていた。
市の業務が民間委託され、低いコストでサービスが提供され、更に富裕層が流入していた。
富裕層を失った周辺地域は公共サービスの削減と治安の悪化が進んでいた。
きわどいバランスで成り立っているが、格差が広がると見えない壁を維持するためのコストはかえって高くなると思われる。
更に災害などが起こった時のことを考えると恐ろしい限りで、東日本大震災の後、被災者が秩序を保ち助け合っていた姿と対照的である。
このように安全な日本のシステムを強欲な自国ファーストの外国の論理で壊したくないものである。