新たなばら撒き? 高等教育無償化!

保険とはいえない仕組みの増税に、子供保険などまやかしの名前を付けて高等教育まで無償化というばら撒きが検討されている。

望む人に、高いレベルの教育を受けるチャンスを保障するのに反対ではありません。しかし学校という箱物の中で、規定時間の講義を受けることだけが教育でしょうか。

大学によっては、シラバスに「be動詞」「過去形」「百分率」「四捨五入」など小中学レベルで、更に奨学金の延滞率も高く(4~9%台)、卒業しても奨学金返還できない程度の学歴ともいえます。

本来淘汰されるべきを延命して、文科省の植民地を維持するのでしょうか。これで学士なら、某国のペーパー大学の学位商法の博士号や、表彰商法のモ○○セレクションと同じでしょう。

こんなものに税金を投入し、若者の時間を浪費させていいのでしょうか。年金の世代格差と同じように、就職氷河期で正社員になれず、有利子の奨学金返済で苦しむ人に比べて不公平です。

やるべきは既存大学の質を上げ、大卒者の価値も向上させ、一方大学に行かなくても高い技術、技能を修得した人への報酬と社会的な地位の向上こそ必要ではないでしょうか。

このような学歴だけを偏重する風潮が、未婚率の上昇、婚姻・出産年齢の上昇、出生率の低下にも繋がっていると思います。政策として行なわれた、ポスドク、公認会計士、弁護士の増員の結果どうなったでしょうか。

歯学部、薬学部の定員だけ増やして政策的に国家試験の基準点が挙げられ、補助金削減対策のための見かけ上の合格率を保つために留年や国試浪人が増えています。

このような政策の失敗を個人に押し付けるような結果になるのは目に見えています。必要な人は留学して医師、弁護士、会計士にもなれます、やる気のある人に留学費用を補助するような形でもいいと思います。

2017年12月01日